今回は「金鉱山株」について解説していきたいと思います。
金鉱山株のETFと言えば、「GDX」と「GDXJ」ですが、「明確に何が異なるのか」を今回は調べてきましたのでご紹介します。
まず最初に見ていただきたいのがこちらの2つの記事です。
1つ目の記事では、ゴールドについてまとめました。ゴールドへの投資に関して、見やすい指数やゴールドの読み方なども解説しているので、そこらへんを理解できると思います。金鉱山株への投資でも、これらの指標を読む力は役に立つので、おすすめです。

2つ目の記事は、金鉱山株への投資をする際の注意点についてまとめたこちらの記事です。特徴、メリットデメリットなどをまとめています。オペレーティング・レバレッジもこちらの記事で、まとめているのでこちらをご参照ください。

それでは早速本題に移りたいと思います。
結論:どちらに投資するべきか?
結論としては、「GDX」に投資するべきです。
理由は以下の通りです。
「GDX」の方がいい理由:
- 出来高が大きい
- ボラティリティが高すぎない(大手株の方が産金コストが低く収益は安定している)
というようになっています。
構成銘柄を分析・比較
GDXは大型株で構成された銘柄です。
GDXの構成上位10銘柄
- ニューモント(12%)
- バリック・ゴールド(11%)
- フランコ・ネバダ(6%)
- ニュークレスト・マイニング(5%)
- アグニコ・イーグル・マイニング(5%)
- ウォートン・プレシャス・メタルズ(5%)
- カークランド・レイク・ゴールド(4%)
- アングロゴールド・アジャンティ(4%)
- キンロス・ゴールド(3%)
- ゴールド・フィールズ(3%)
GDXJ構成上位10銘柄
- キンロス・ゴールド(7%)
- ゴールド・フィールズ(6%)
- ノーザンスター・リソーシズ(5%)
- パン・アメリカン・シルバー(5%)
- エボリューション・マイニング(4%)
- ヤマナ・ゴールド(4%)
- B2ゴールド(4%)
- SSRマイニング(3%)
- サラセン・ミネラル・ホールディングス(3%)
- アラモス・ゴールド(2%)
2つとも、時価総額加重平均によって銘柄の割合が決められています。
小型鉱山株はレバレッジが強い
小型株の方が、レバレッジが大きいです。
理由は、小さい企業ほど、売り上げに対する、金採掘にかかる費用が大きくなるためです。

上の記事で金鉱山にかかるレバレッジについて解説していますが、金の採掘コストが高くなればなるほど大きなレバレッジが効きます。
あくまでも、長期前提です!
チャートを分析・比較

こちらの記事を見ていただければわかると思いますが
金鉱山株は、金の価格と相関関係があります。
それにレバレッジがかかるというのが、金鉱山株の特徴ですので、金の価格が上がれば、金を採掘し、販売まで行っている産金会社は儲かります。
金は現金よりリスクが少ない資産としてありますが、インフレや金利の低下によって大きく価格が上がります。
おそらく直近では不景気が続けば、金利が下がり金価格は再び上昇し
不景気が終わり、金利が上がっていけば金価格は下がっていきます。
その点を注意しつつ投資をしていきましょう。
長期的には、インフレが進行することにより、金価格は上がっていくと思われます。
しかし、その時に産金会社が生き残っているかどうかはまた別の話になります。
金の残りの埋蔵量は競技用プール1杯分ですからね。
信託報酬を比較
GDXの信託報酬 | GDXJの信託報酬 |
0.52% | 0.53% |
どちらも変わりないですね。
信託報酬だけではなく、分配金利回りもみて見ましょう!
分配金を比較
GDX | GDXJ | |
分配額 | 0.1905ドル | 0.1638ドル |
分配金利回り | 0.53% | 0.32% |
信託報酬との相殺 | +0.01% | -0.21% |
このように分配金利回りと、信託報酬との差を考えると
実際にかかる費用がわかります。
圧倒的にGDXの方が経費が掛からないことがわかります。
銘柄の選び方
値動きなどはどちらも変わりないです。
僕が選ぶなら、確実にGDXです。
理由:
- 大型株であるという点
- ボラティリティがGDXJに比べて低い
- 出来高が大きい
- 費用・分配金などがいい
まとめ
以上、ここまで見ていただきありがとうございます。
金への投資に関して
これからも大きな上昇が見込めると僕は思うので
今後も深堀っていきたいと思います!