2020/09/29
【投資初心者】が勘違いしがちな「金(ゴールド)投資」の常識
はじめに
金(ゴールド)投資の「基礎中の基礎」で
皆さんが「間違えやすい点」なども解説しているので
ぜひ最後まで見ていってね!

金(ゴールド)常識① 「金」と「米国債の利回り」
結論から言うと「逆相関の関係」にあると言えます。
「金(ゴールド)」と「米国債利回り」は逆相関の関係

「金(ゴールド)先物」と「US10Y」
こちらが「金(ゴールド)先物」の週足チャートと「US10Y(青)」という米国10年債の利回りの推移を示した図です。
チャートの通り、
金利が上がる→ゴールドの価格は下がる
金利が下がる→ゴールドの価格は上がる
という関係なのです。
金利下落⤵ → ゴールド上昇⤴
理由:「低金利」の時は「債権」や「現金」を持ちたくないから
なぜこのようなことが起こるかというと、
多くの投資家は
低金利の時に「債権に投資したい」とか
「現金を銀行に預けたい」と思わないからです。
…なぜなら…
低金利時代に多くの投資家が思っている事
- 「債権」の利回りが低いため利益が出にくい
- 銀行の利息はほぼ0%だから「現金」持っている意味ない
「債権」の利回りが低いので債権を持っていても意味がないし
「現金」を銀行に預けていても利息がほとんどなく、お金は増えないからです。
だから「低金利時代」と言われる現代は「債権」や「現金」の割合が低く
「金(ゴールド)」や「株」に資金が回っているのです。
「現金」を銀行に預けていても金利が低いので利息がもらえないんだ!
これからの金利の動向を見る限り金は上昇を続ける
米国の「低金利」は2022年まで維持されることが言われています。
これからも「金(ゴールド)」の価格上昇が期待されています。
金(ゴールド)常識② 「株との関係」
実は「株」との決定的な関係はないんだ!
「株」と「金(ゴールド)」だけでは適切な分散とは言えないんだ!
ゴールドと株は微妙な関係
ここは少し難しいかも!

「金(ゴールド)先物」と「S&P500」
緑色:金の価格⤴株価⤴のパターン → 相関関係
黄色:金の価格⤵株価⤴のパターン → 逆相関関係
結局どういう関係?
つまり、相関するときもあれば、逆相関するときもあるので
必ずしも何か関係があるとは言えないのです。
やや逆相関...
しかし、完璧な逆相関とは言えないので金と株式だけの分散では不十分と言えます。
ここがとても間違われやすいポイントだよ!
「株」と「金(ゴールド)」の分散だけでは不十分な例
今回は2008年リーマンショックの例だよ!

「金(ゴールド)先物」と「S&P500」
しかも、230日間も!?
両方下がってしまったら分散の意味はないんです!
さらに、半年以上も下落を食らうとメンタル的にもよくないですよね。

金(ゴールド)の常識③「ドルとの関係」
今回使う指標がDXY(ドル・インデックス)という指標で
これは、「ドル」が「ドル以外の主要通貨(ユーロ、円、ポンド、など)」に比べてどのくらいの強さを示しているか図ることができる指標だよ!
つまり、ドルの全体的な価値を表している。
金(ゴールド)と「DXY」は逆相関の関係

「金(ゴールド)先物」と「DXY」
こちらは、「金(ゴールド)先物」と「DXY」の比較チャートです。
見ていただいたらわかる通り「逆相関の関係」にあると言えるでしょう。
次を見てね!
理由:「ドル」の供給量は変えられるが「金」の供給量は変えられない
それはこういうこと↓
- 「金(ゴールド)」は、「ドル」に比べて昔から信用通貨として扱われていた。
- 「金(ゴールド)」は、地球から採掘できる量に限界がある。それに対して「ドル」はアメリカ政府がいくらでも生産できる。
「金(ゴールド)」は通貨という概念が誕生してから1番長い歴史を持っており
世界中で認識されているため
「金(ゴールド)」の「通貨の役割」に対する信頼度は厚いです。
それに対して「ドル」はまだまだ歴史が浅い通貨ですよね?
「ドル」の供給量は変えられます。
なぜなら、紙幣というのは、政府ならいくらでも作ることができるからです。
もちろん供給量が上がればそれ自体の価値は低下します。
これは、中学生の公民の授業で習う、「需要と供給」の知識です。
→ドル安⤵
→供給量を買えられない「金(ゴールド)」の価格は上昇⤴
また、「金(ゴールド)」は【有事の金】と言われており
何か世界的な事件が起こった時、
例えば、大地震や戦争などが発生すると買われると言われています。
それくらい「金(ゴールド)」は社会的な信頼があるってことだね!
金(ゴールド)の常識 まとめ

特に!!
僕もそうでしたが、「株」との関係を勘違いしている方が多いと思います。
この点が一番重要になってくるので
「金(ゴールド)」がどんな指数と関係を持っているのかしっかり把握してから「金(ゴールド)」投資を始めましょう!

ざっきー
以上